
ニュースでよく「派閥」って聞くけど、そもそも何のためにあるんだい?
最近は「派閥解消」とか言われているけど、本当になくなるのかなぁ。

くるパパ、その疑問はもっともですね!
実は、派閥には政治家にとって「なくてはならない3つの理由」があったんです。
今回は、派閥の仕組みからメリット・デメリット、そして裏金問題による解消の経緯まで、図解でわかりやすく解説しますよ!
派閥とは?そもそも何のためにあるの?
ニュースで連日報じられている「派閥(はばつ)」。
「安倍派」や「麻生派」といった名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。このセクションでは、そもそも派閥とは何なのか、その定義と歴史について解説します。
法律上の規定はない「任意の勉強会」
実は、派閥という組織は法律や政党のルールで明確に規定されているわけではありません。[1]
建前上は、同じ政策目標を持つ議員が集まる「任意の勉強会(政策集団)」とされています。例えば、かつての岸田派(宏池会)は「軽武装・経済重視」という明確な政策理念を持っていました。[2]
自民党結党時から続く長い歴史
派閥の歴史は古く、1955年の自民党結党時から存在しています。[2]
当時は複数の保守政党が合流してできたため、出身政党ごとのグループがそのまま派閥の原型となりました。その後、田中角栄元首相の時代などに派閥の力は絶頂期を迎え、長らく「自民党議員の8割以上がどこかの派閥に所属する」という状態が続いていました。[2]

なるほど、法律で決まっているわけじゃなくて、議員同士のグループなんだね。
でも、なんでみんなこぞって派閥に入りたがるんだろう?

そこが一番のポイントです!
派閥には、政治家にとって喉から手が出るほど欲しい「3つのメリット」があるんですよ!
派閥が存在する3つの理由(メリットとデメリット)
政治家が派閥に所属する最大の理由は、「カネ・人事・数の力」という3つのメリットを得るためです。[1]
メリット①:選挙資金の提供(カネ)
政治活動、特に選挙には莫大なお金がかかります。若手議員や新人候補者にとって、自力で資金を集めるのは至難の業です。
そこで、派閥のトップ(領袖)が資金を集め、所属議員に分配することで、選挙戦を強力にバックアップします。[1]
メリット②:閣僚ポストへの推薦(人事)
政治家になったからには、大臣(閣僚)になって国を動かしたいと思うものです。
内閣改造の際、首相は各派閥のバランスを考慮して大臣を選びます。派閥に所属していれば、当選回数などの条件を満たした際に、派閥のトップから「うちの〇〇を大臣に」と推薦してもらえるため、出世の近道になります。[1]
メリット③:総裁選での「数の力」
自民党のトップ(総裁)=日本の首相を決める総裁選では、国会議員の票が勝敗を大きく左右します。
派閥のトップが総裁選に出馬する際、所属議員は一致団結して投票します。つまり、大きな派閥を率いること=首相への最短ルートとなるのです。[1]
派閥のデメリットと弊害
一方で、派閥には深刻なデメリットもあります。
- 内向きな政治: 国民の声よりも、派閥トップの意向や派閥内の力学が優先されがちになる。[1]
- 不適切な人事: 能力や適性よりも「派閥の順番待ち」で大臣が選ばれることがある。[1]
- カネの問題: 資金集めのために過酷なパーティー券販売ノルマが課され、それが裏金問題の温床となった。[1]

なるほど、政治家にとってはメリットだらけだけど、国民から見ると「自分たちのために政治をしてくれていない」と感じる原因になっていたんだね。
それで、最近になって「派閥解消」の動きが出たわけか。
裏金事件と2024年の「派閥解消」
長年続いてきた派閥の歴史に、大きな転機が訪れたのが2023年末から2024年にかけてです。
きっかけは「政治資金パーティー裏金事件」
発端は、派閥が開催する政治資金パーティーでした。所属議員にはパーティー券の販売ノルマが課され、ノルマを超えて売った分の収入が、政治資金収支報告書に記載されないまま議員にキックバック(還流)されていました。[2]
これが「裏金」として大問題となり、国民の政治不信が一気に爆発しました。
5つの派閥が解散、麻生派のみ存続
この事態を重く見た当時の岸田首相は、自身の派閥(宏池会)の解散を電撃的に表明。これに続く形で、裏金問題の中心となった安倍派をはじめ、二階派、茂木派、森山派が次々と解散を決定しました。[2]
現在、自民党内で正式に存続している旧来の派閥は、麻生太郎氏が率いる「麻生派(志公会)」のみとなっています。[2]

唯一存続している麻生派を率いる麻生太郎氏。
彼の華麗なる家系図や、政治家としての背景については、こちらの記事で詳しく解説しています!ぜひあわせて読んでみてくださいね!
まとめ:派閥は本当になくなるのか?
今回は、政治のニュースでよく耳にする「派閥」について解説しました。
- 派閥は法律の規定がない「任意の勉強会」
- 政治家にとって「カネ・人事・数の力」という大きなメリットがある
- 裏金事件をきっかけに、2024年に大半の派閥が解散した
しかし、過去の歴史を振り返ると、1993年にも一度「派閥解消」が宣言されましたが、その後なし崩し的に復活した経緯があります。[3]
看板を下ろしたとはいえ、同じ志を持つ議員同士の「つながり」まで完全に消え去ったわけではありません。今後の政治の動きの中で、新たな形のグループが形成されていくのか、それとも本当に「派閥のない政治」が実現するのか、私たち有権者がしっかりと監視していく必要がありますね。
あわせて読みたい

派閥の裏金問題の根本原因となった「政治資金規正法」や、その後の「解散総選挙」の仕組みについても、こちらの記事でわかりやすく解説しています!
政治のニュースがもっと面白くなりますよ!
参考文献
- [1] 朝日新聞:【ビジュアル解説】自民党「派閥」のなぜ メリットとデメリット
- [2] 日本経済新聞:自民党の派閥とは? 改革や解消で変わるの?
- [3] 時事通信:派閥は本当になくなるか 解散・復活繰り返す自民史




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