
新しい国家公安委員長の葉梨康弘さん。
「国家公安」と聞くと、警察のいちばん上の人なのかなと思ってしまうよ。
今回は、葉梨康弘さんを「国家公安委員長の仕事」「警察庁から国政までの歩み」「ニュースになった発言とその後」の3つから、やさしく見ていきましょう。

まず結論|葉梨康弘さんは「警察を直接動かす人」ではなく、仕組みを管理する委員長
2026年9月17日に発足した第2次高市改造内閣で、葉梨康弘さんは国家公安委員会委員長に就任しました。
領土問題、CBRNEテロ対策、沖縄及び北方対策、消費者及び食品安全、アイヌ施策も担当します。[1]
| 覚えておきたいこと | ひとことで言うと | この記事の見どころ |
|---|---|---|
| 読み方 | はなし やすひろ | 「葉梨」は「はなし」と読む |
| これまで | 警察庁から国政へ | 少年問題や治安に関わった経験がある |
| いまの仕事 | 国家公安委員長 | 警察庁を管理する合議制の委員会を率いる |

刑事ドラマみたいに、事件の現場へ指示を出す役ではないんだね。

そうなんです。
国家公安委員会は、国務大臣である委員長と5人の委員、計6人で話し合う組織です。
警察庁を管理しますが、個別の捜査を直接指揮する立場ではありません。[2]
国家公安委員長は何をする?警察と政治の間にある「見守り役」
国家公安委員会は、警察の仕事を政治の都合で動かさないため、戦後に置かれた仕組みです。
犯罪の捜査や交通の取締りは主に都道府県警察が担い、国の警察機関は、広域事件への対応や警察官の教育、通信、統計などを担います。[2]
① 警察庁を管理する
委員会は、警察制度の企画、予算、警察官の教育、国の公安に関わる事務について、警察庁を管理します。
個別の事件を決めるというより、全国の警察が働く土台を整える役目です。[2]
② 6人で決める
委員長ひとりの組織ではなく、5人の委員と一緒に判断する合議制です。
意見が同数に割れたときだけ、委員長が決めます。[2]
③ 暮らしの不安にも関わる
特殊詐欺、闇バイト、ストーカー、サイバー攻撃のように、身近な不安と国全体の安全がつながる問題もあります。
警察庁を管理する立場だからこそ、こうした課題への対策が注目されます。

名前は少し硬そうですが、「警察の捜査を政治家が勝手に動かさないための仕組み」と置き換えると、役割がぐっと見えやすくなりますね。

警察庁から国政へ|少年問題と治安を長く見てきた経歴
葉梨氏は1959年生まれ。
東京大学法学部を卒業した1982年に警察庁へ入り、インドネシアの日本大使館一等書記官や、警察庁生活安全局少年課理事官などを歴任しました。
1999年に警視正で退官し、2003年に衆議院議員へ初当選しています。[3][4]
警察庁時代の経験は、経歴表では数行ですが、葉梨氏の関心の向きが見える部分でもあります。
本人の略歴には、少年非行をテーマにした著書や、探偵業法の立法過程を扱った著書が載っています。[4]

警察の中でも、少年問題や暮らしに近い安全を見てきたんだね。

朝の駅立ちを続ける一面も
本人サイトによると、前回の総選挙の後も早朝の駅立ちを続け、地域の人の声を聞いてきたといいます。[7]
警察や法律という大きなテーマを扱いながら、日々の対話も続けていることが、葉梨氏の横顔のひとつです。
「はんこ」発言とは?2022年に法務大臣を辞任した経緯
葉梨氏を検索すると、「失言」や「はんこ」という言葉が出ます。
これは、2022年に法務大臣だった時の発言に関するものです。
2022年11月9日の会合で、死刑執行のはんこに触れた発言が問題となりました。
葉梨氏は11月11日の衆議院法務委員会で、職務を軽んじているような発言で不快な思いをさせたとして謝罪し、撤回しました。
同趣旨の発言を複数回したことも認めています。[8]

この話だけ知っている人も多そうだね。

そうですね。
その日のうちに法務大臣を辞任しました。
今回、国家公安委員長として再び入閣したため、過去の出来事と現在の役職の両方がニュースで並んでいるわけです。[9]
葉梨氏は再登板にあたり、辞任後に地道な仕事を積み重ねてきたことに触れ、「実績で示していきたい」と話しました。[9]
過去の発言をなかったことにはできませんが、今後は国家公安委員長として、どんな対応を取るのかが見どころになります。
いま注目したい3つ|特殊詐欺・サイバー・警察の土台
葉梨氏は、国家公安委員長に就く前から、治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会で活動してきました。
直近の提言から、これからニュースで出てきそうな3つのテーマを拾ってみます。
① 特殊詐欺
2026年5月の党提言では、特殊詐欺の被害防止に人工知能の活用や、警察庁が勧めるアプリの利用を進めることなどを提案しています。[5]
② サイバー攻撃
同じ提言では、警察のサイバー対応を担う人材の育成や、企業などが被害を受けた時の対応手順を整える必要性にも触れています。[5][6]
③ 警察を支える人と仕組み
警察官のなり手不足への対応、警察学校の運営改善や処遇の向上も提言に入っています。
事件が起きた後だけでなく、警察を支える土台にも目を向けてきたことが分かります。[5]

葉梨さんのニュースは、会見の言葉だけでなく、特殊詐欺やサイバー対策がどう進むかを見ると、暮らしとのつながりが見つけやすいですよ。

まとめ|葉梨康弘さんを3つで覚えよう
葉梨康弘さん(はなし やすひろ)は、警察庁での勤務、国会議員、法務大臣を経て、国家公安委員長になった政治家です。
- 国家公安委員会は、警察庁を管理し、警察の政治的中立性を守るための合議制の組織です。[2]
- 葉梨氏は警察庁で少年問題などを経験し、近年は特殊詐欺やサイバー犯罪対策の提言にも関わってきました。[3][5]
- 2022年の発言をめぐって法務大臣を辞任した経緯があり、今回の再登板では今後の仕事ぶりが注目されます。[8][9]

「はなしさん」は、警察出身というだけでなく、警察を政治から守る側の委員長になった人なんだね。

はい。
次に葉梨委員長の名前を見かけたら、「特殊詐欺やサイバー対策をどう進めるのか」という視点でニュースを見ると、役職の意味がつかみやすいですよ。
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参考文献
[1] 首相官邸「令和8年9月17日(木)午後 内閣官房長官記者会見」
[3] 首相官邸「法務大臣 葉梨康弘」
[4] はなし康弘「プロフィール」


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