国会質疑 Interpellation

2022年4月20日 参議院 国際経済・外交に関する調査会

質問内容

・海の国際交流について

議事録

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第208回国会 参議院 国際経済・外交に関する調査会 第5号 令和4年4月20日

○高良鉄美君 沖縄の風の高良でございます。
 私が最初言いたいのは、もうまずは、この調査会で本当に勉強させていただきまして、ありがとうございました。
 海というテーマでしたので、かなり身近に感じております。この三つのテーマ、今回の、次世代を担う海洋人材の問題、そして海のネットワークの構築とそれからその役割と、それから海洋環境の保全、資源の持続可能な利用への貢献と、これいずれも、今回三年ということでテーマになったと思いますけれども、やっぱり長期的に、いずれも長期的な問題であると。
 次世代というのは、もうはるかに、これは十年の次世代ではなくてその後まで当然考えてのことだろうと思いますので、要望として、やはり同じテーマ、今三つテーマがありましたけれども、教育の問題ですね、それからネットワーク、それから環境保全の関連ですね、これもやはりこういった長期的なもので取り組むものの、この三つに限らず海の問題として取り扱うべき、この分類の仕方としてこれを三つやるんではなくて、長期的な課題としてのこの三つは何だろう、中期的な課題としては何だろうと、こういう分類もできたら、調査部の方大変かもしれませんが、今後に向けてはそういうようなところもあった方がいいかなという思いがしました。
 そして、次世代といった場合に、この報告書の主要論点としては、中国がこの九つのうちの四つほぼ関連しているということですけれども、これも長期的に見ると、この中国の問題は確かにいろんな点で不明なところ、あるいは懸念されるところ、いろいろあると思いますが、長期的に見た場合に、これを一般化するというよりは、中国とこのような形で今後もずっとやっていくのかという問題を我々は考えないといけないのかなと思いました。例えば、十年こんなするのか、百年こんなするのか、五十年にするのかということを考えると、やっぱり基本的なところ、そこをまず明確にしておかないといけないだろうと。
 それから、中国は国際法を守っていないというふうな捉え方は、国際法の捉え方は中国の中での捉え方とこちらの捉え方が大分違うのかもしれませんが、少なくとも国際法を中国は学校教育の中でもやっています。だから、そういった点でいうと、時々中国の学会で、行ったりすると、国際法で堂々と勝負しようという言い方をするんですね。だから、そういったことも考えると、日本の役割というのは米中のはざまにあってということで先ほどありましたけれども、これ非常に重要な位置付けだと思います。
 この日本の役割というのは、次世代の教育の中でどういうふうに人材を形成していくのかということがありますし、それから、日本が非常に役割として貢献した場合のグローバル的なこの海の扱いについても非常に関連すると思います。
 そして、持続可能なということですけれども、これ、日本の強みというのは本当に、海の関連でいうと、海のない国がいっぱいあると、その海のない国への理解を日本はしているんだと、内陸国に対してということで、内陸国を支える、あるいは味方に付けると言ったら変ですけれども、一緒に考えていく、そういうネットワークのつくり方をする必要もあろうと思います。
 それから、最後になりますけれども、この日本の場合には、途上国ということは、これまでもそうでしたけれども、途上国が日本に付いてきたというのは、途上国の開発に非常に大きくサポートしていたんですね。ですから、それをやっぱり海の途上国においても、要するに海の開発が遅れていると言ったら変ですけれども、まだ途上のところについても同じような考え方で途上国の支援をしていくということはとても大事だと思います。
 ちょっと長くなりましたけれども、やはりこれからも、長期的な視点と中期的、あるいはこの数年の先のことを考えた形で、人材育成、そして海の国際交流ということをしっかりできるようにと私は考えておりますので、一つの私の意見としてちょっと申し上げました。
 ありがとうございます。