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【図解】法案と法律は何が違うのか?提出・成立・公布・施行を3分で解説

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法案と法律の違いを提出から成立までで示す図解 政治の仕組み
この記事は約6分で読めます。
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法案と法律は、同じ言葉ではありません

<span class="blue">くるパパ</span>
くるパパ

ニュースで「法案が成立」と聞くと、法案なのか法律なのか、頭がこんがらがるんだよね。

<span class="red">サトミ</span>
サトミ

そこは言葉が似ていますもんね。
法案と法律の違いは、ひと言でいうと「まだ国会で話し合っている案」か、「国会を通って国のルールになったもの」かです。

国会のニュースでは、「提出」「衆院通過」「成立」「公布」と言葉が次々に出てきます。
けれど、同じ一つのルールが、国会の中を進むうちに呼び名を変えていると思うと、流れが見えてきます。

要約図解|法案と法律の違いはここ

法案は国会で審議中の案、法律は成立した国のルールという違いの要約図解
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結論|法案はルールの案、法律は国会を通ったルール

法案は、新しい決まりをつくったり、今ある決まりを変えたりするために国会へ出されるルールの案です。

たとえば、子育て、年金、税金、災害への備えなどで、国の仕組みを変えたいときに法案が出てきます。

法律は、その法案が原則として衆議院と参議院の両方で可決され、国のルールになったものです。[1]

<span class="blue">くるパパ</span>
くるパパ

じゃあ「法案が成立した」は、案のまま通ったというより、法律になった場面なんだね。

<span class="red">サトミ</span>
サトミ

その通りです。
「法案を可決する」と言い、「法律が成立する」と言うと、言葉のつながりがすっきりします。

国会では、政府が出す法律案もあれば、国会議員が出す法律案もあります。[2]

政府が出すものは、担当する省庁が原案をつくり、内閣法制局の審査や閣議決定を経て国会へ出されます。[3]

議員が出すものは、議員の側から国会へ出されます。
提出する人が違っても、国会で審議される段階では、どちらも法律案です。[2]

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国会の中を進むと、法案は少しずつ形を変える

ここで、ニュースに出てくる一本の法案を想像してみます。

まず「○○法案を国会に提出」と報じられたとき、そのルールはまだスタート地点です。

提出された法案は、内容に合った委員会へ送られます。
厚生労働に関わることなら厚生労働委員会、教育に関わることなら文部科学委員会、というように、まず専門の場で話し合います。[2]

委員会では、提出した側から理由を聞き、議員が質問し、必要があれば参考人の話も聞きます。
修正案が出ることもあります。[2][4]

図解|法案が法律になるまでの道のり

提出、委員会、本会議、両院可決、成立、公布、施行の流れを示す図解
<span class="blue">くるパパ</span>
くるパパ

テレビで委員会の質疑を見かけるけれど、あれは法案の中身を詰めている時間なんだね。

<span class="red">サトミ</span>
サトミ

そうなんです。
委員会で話し合いが終わると、本会議で採決します。
先に通った院から、もう一方の院へ法案が送られます。

衆議院と参議院の両方で可決されると、法律案は法律になります。[1][3]

そのあと、官報に載せて広く知らせる手続が公布です。[3]

そして、実際にその法律が動き出す日が施行日です。
成立した日と、暮らしの中で新しいルールが始まる日は、同じとは限りません。
法律の最後にある附則で「いつから施行するか」が決められることが多いです。[3]

たとえば、ある制度を新しく始める法律が国会を通っても、役所の準備や申請の仕組みづくりに時間が必要なことがあります。

そこで「公布から半年後に施行する」という形が選ばれます。

反対に、すぐ対応が必要な内容なら、公布の日から施行することもあります。[3]

法案が成立する場面は、長い流れの終点ではありません。

国のルールとして形になり、実際の窓口や学校、職場、地域の仕組みに届くまでには、その後の準備の時間も続きます。

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「可決」「成立」「公布」「施行」は、同じ日に起きるとは限らない

法案ニュースがややこしく感じるのは、通った後にも言葉が続くからです。

ニュースで出る言葉そのとき起きていること
提出ルールの案を国会へ出した段階
可決衆議院または参議院で賛成多数となった段階
成立原則として両院の可決を経て、法律になった段階
公布官報に載せて、成立した法律を広く知らせる段階
施行新しいルールが実際に始まる段階

たとえば、国会で「法案が成立」と報じられた翌日から、すぐ何かが変わるとは限りません。

施行日が数か月後に決められる法律もあります。
反対に、急ぐ必要がある内容では、公布した日から施行する形が選ばれることもあります。[3]

<span class="blue">くるパパ</span>
くるパパ

成立したら、もう全部が始まったと思っていたよ。

<span class="red">サトミ</span>
サトミ

ニュースの見出しでは「成立」が大きく出ますからね。
でも、その後に公布と施行が続くこともあるんです。

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通らなかった法案は、どこへ行くのか

法案は、必ず法律になるわけではありません。

委員会や本会議で否決されることもあります。

また、国会の会期が終わるまでに結論が出なくても、委員会と本会議が継続して審査することを決めれば、次の国会以降へ持ち越されます。
これが継続審査です。[4]

一方で、その手続がないまま会期末を迎えると、審査未了となり、法案は廃案になります。[4]

<span class="blue">くるパパ</span>
くるパパ

「廃案」と聞くと、反対されて落ちたイメージだけど、時間切れのような形もあるんだね。

<span class="red">サトミ</span>
サトミ

あります。
同じ「法律にならなかった」でも、否決されたのか、次の国会へ持ち越されたのか、会期末で審査未了になったのかで、置かれている場面は違います。

衆議院と参議院で意見が分かれたときも、話はそこで終わらない

法律案は原則として、衆議院と参議院の両方が可決して法律になります。[1]

けれど、二つの院で結論が違うこともあります。

そのときは、両院協議会で意見をまとめようとする場面があります。[1]

それでもまとまらないとき、法律案については、衆議院が出席議員の3分の2以上で再び可決すれば法律になる仕組みがあります。[1]

<span class="blue">くるパパ</span>
くるパパ

二つの院が同じことを二回やっているわけじゃなくて、別々に話し合っているんだね。

<span class="red">サトミ</span>
サトミ

そうですね。
法案は一度通ったら終わりではなく、もう一方の院でも審議されます。
だから「衆院を通過」という見出しは、まだ道の途中を伝えていることが多いんです。

二つの院では、同じ法案でも質問の切り口や、話し合いの時間の取り方が変わることがあります。

委員会で修正案が可決されれば、最初に出された案のままではなく、直した内容で先へ進みます。[4]

国会の中で法案が行き来するのは、ただ順番に判子を押しているからではありません。

一つのルールを国の仕組みに入れる前に、どんな内容にするかを各院で話し合っている時間です。

ニュースの一行が、少し長い話に見えてくる

「政府が法案を提出した」「衆院を通過した」「法案が成立した」。

どの見出しも短いですが、その裏では、原案づくり、委員会での質疑、修正の話し合い、本会議での採決が続いています。

法案と法律の違いは、言葉だけの問題ではありません。

国会の中を進んでいる途中の案なのか、国会を通って国のルールになったのか。
その違いが分かると、ニュースで聞く「成立」「継続審査」「施行」という言葉も、前より近く感じられます。

振り返り図解|ニュースの言葉を3つに分ける

可決、成立、公布、施行の意味をまとめた振り返り図解

まとめ|「法案」は途中の名前、「法律」は通ったあとの名前

法案と法律の違いは、国会を通ったかどうかです。

  • 法案は、国会で審議される前や途中にあるルールの案です。
  • 法律は、原則として衆議院と参議院の両方で可決されて成立した国のルールです。[1]
  • 法律は成立したあと、公布され、決められた施行日から実際に動き始めます。[3]
<span class="blue">くるパパ</span>
くるパパ

次に「法案が成立」と聞いたら、国会の中を通って法律になった場面だと思えばいいんだね。

<span class="red">サトミ</span>
サトミ

はい。
見出しの短い言葉の後ろには、委員会や本会議で積み重ねられた時間があるんです。

あわせて読みたい

参考文献

[1] e-Gov法令検索「日本国憲法」第59条

[2] 衆議院「議案の審査」

[3] 内閣法制局「法律ができるまで」

[4] 参議院「委員会の活動(1)法律案の審査」

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