お知らせ Information

初当選・初登院から1年を迎えて

暑い沖縄の夏、真黒な顔で県内各地を走り回り、たくさんの皆様からのお力添えを頂き当選してから、一年となりました。また、本日は国会へ初登院をした日でもあります。沖縄の諸問題を背に国会に登院した日のことを思い起こし、気が引き締まると共に、改めて皆様へ感謝を申し上げます。

皆様に見守って頂きながら全力投球で挑んだ国会活動の一年間を振り返ると、臨時国会・通常国会合わせて質疑時間が計5時間21分に及びました。一年生議員ながらこれだけの質疑時間を頂けるということもやはり参議院の特徴だと思います。

糸数慶子さんから受け継いだ「平和の一議席」たるべく、辺野古をはじめとする沖縄が抱える様々な問題は、日本全体の問題だということを念頭に、機会あるごとに沖縄と憲法の関連性が絡む論を各委員会で展開してきました。

また、沖縄等米軍基地問題議員懇談会にも所属し、県出身野党国会議員で構成する「うりずんの会」のメンバーとともに、防衛省、外務省、内閣府等に対するヒアリングで厳しい追及を続けています。

法務委員会では人権や民主主義と密接に関わる「法の支配」について取り上げました。世間を騒がせた検察庁法改正問題では、森法務大臣の法原理や憲法理念に反する法解釈に対し、私は遠慮なく、「そのような内容の答案を書いたら、法原理を理解していないとして「不可」をつけます」旨、応酬をしました。

通常国会は6月17日で閉会しましたが、新型コロナウイルスの第2波が猛烈な勢いで全国に広がっています。沖縄も大変な状況にあり、本日より2回目の県独自の緊急事態宣言が発令となりました。各地方自治体が厳しい対応に追われている状況の中で、国会が開かれていないというのは看過できません。いち早く臨時国会を開き、検査の拡大や特措法等の改正などを行い、危機を乗り越えるための対策を国の責任で行うことが必要だと考えます。

沖縄における活動では、同会派「沖縄の風」の伊波洋一参議院議員と共に、離島を含め県内各地様々な現場に足を運び、皆さんからの意見を聞くということに重きを置きました。まだ回れていないところもあり失礼していますが、今後コロナの収束を見ながらお伺いしたいと思います。通常国会閉会後は辺野古ゲート前の座り込みにも積極的に参加し、現場の皆さんとの心合わせも行っています。

県外においても積極的に講演を行い、憲法や沖縄の抱える問題を全国で共有し、沖縄との連帯を深めることにも力を注いできました。動画による憲法講座を配信するなどの取り組みも行いました。

また、先日新聞でも報道されましたが、社大党の中央執行員会においての委員長人事で、大城一馬委員長の後継として選任を頂きました。(正式決定は8月16日の臨時党大会にて)今年は戦後75年であると共に、社大党結党から70周年を迎えます。沖縄県民大衆のための地域政党として、これからの社大党はどうあるべきか、党の皆さんとも議論を重ねながら新時代の社大党を提案していこうと思います。沖縄の政治を切り開いてこられた社大党の先輩方に恥じぬよう、そして県民の皆様のご期待に応えれるよう全力で頑張って参ります。

「平和憲法や 国ぬ中柱や 髙良押し立てて 守てみしら」

瑞慶覧長方先生が県民の気持ちを代弁して、私に向けて詠んでくれた琉歌です。この琉歌に込められた意味を深く心に刻み、2年目以降も、私に与えられた役割をしっかりと全うして参りたいと思います。どうか皆様今後ともよろしくお願いいたします。

「すべては沖縄のために」

参議院議員 髙良鉄美