
サトミちゃん、選挙ニュースで「小選挙区で落選したのに、比例代表で当選した」って聞くんだけど、これって何?
落選したのに当選するって、おかしくないかい?

くるパパ、それが、今日のテーマ「復活当選」です!
実は、この仕組み、選挙制度の中でも最も面白い部分なんです。
今日は、その謎を図解で分かりやすく解き明かしていきましょう!
- 比例代表制度の基本については、こちらの記事をご覧ください
結論!「復活当選」は、候補者のやる気を引き出すための「保険」

結論から言うと、「復活当選」とは、小選挙区で落選した候補者が、比例代表で当選することです。
これは、候補者に「最後まで全力で選挙運動をしないと当選できない」というプレッシャーをかけるための、いわば「保険」のような制度なんです。
この仕組みがなければ、比例代表の上位にいる候補者は「当選が決まったも同然」と思って、選挙運動を手を抜く可能性があります。
それを防ぐために、小選挙区で落選しても、比例代表という「セーフティネット」が用意されているのです。

【図解】「重複立候補制度」で候補者のやる気を引き出す
「なぜそんなことをするの?」という疑問に答えるのが、「重複立候補制度」です。

この制度には、3つのポイントがあります。
- ポイント1:比例代表の上位にいると、「当選が決まったも同然」と思って、選挙運動を手を抜く候補者が出てくる。
- ポイント2:その対策として、重複立候補している候補者は全員同じ順位(例:1位)にしておく。
- ポイント3:小選挙区で当選すれば比例から外れ、落選しても比例で復活の可能性が残る。

つまり、候補者に「最後まで全力で選挙運動をしないと当選できない」というプレッシャーをかけるわけですね!

「惜敗率」という魔法の数字!どうやって復活当選者を決めるの?

「でも、誰がどうやって復活当選するか決めるんだい?」

その答えが、「惜敗率(せきはいりつ)」という魔法の数字です。
これは、小選挙区で落選した候補者の「惜しい負け方」を数値化したものです。
計算式は以下の通りです。
惜敗率 = 落選候補者の得票数 ÷ 当選者の得票数 × 100
例えば、こんな感じです。
- B候補:9万票獲得 → 対立候補が10万票で当選 → 惜敗率90%
- C候補:20万票獲得 → 対立候補が25万票で当選 → 惜敗率80%
この場合、B候補(90%)がC候補(80%)より惜敗率が高いため、B候補が復活当選します!

つまり、「より惜しい負け方をした人ほど、復活当選のチャンスがある」ということですね。
これなら、候補者も「あと少しで当選できたかもしれない」という気持ちで、最後まで頑張るわけです!
| 候補者 | 自身の得票数 | 当選者の得票数 | 惜敗率 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| B候補 | 90,000票 | 100,000票 | 90.0% | 復活当選 |
| C候補 | 200,000票 | 250,000票 | 80.0% | 落選 |
| D候補 | 50,000票 | 80,000票 | 62.5% | 落選 |

2024年衆議院選挙での「復活当選」の現実

2024年の衆議院選挙では、この「復活当選」が大きな注目を集めました。
背景には、自民党が大幅に議席を減らしたことがあります。
特に、政治資金パーティー裏金事件に関連した前議員43人が自民党から公認され、小選挙区で落選しても比例代表で復活当選する可能性があることが、メディアで大きく報じられました。[1]

ここで、復活当選の「光と影」が見えてきますね。
制度としては理にかなっているけど、有権者の民意が無視されるという側面もあるんです。
復活当選の「光と影」を知ろう

復活当選制度には、良い面と悪い面の両方があります。
| 肯定的な側面(光) | 批判的な側面(影) | |
|---|---|---|
| 候補者 | やる気を引き出す | 民意の軽視(ゾンビ復活) |
| 政党 | 小政党も議席確保 | 政党の都合が優先される |
| 有権者 | 票が活きる(死票が減る) | 制度が複雑で分かりにくい |
肯定的な側面(光)
- 候補者のやる気を促す:小選挙区で負けそうになっても、最後まで全力で選挙運動を頑張るインセンティブになります。
- 小政党の議席確保:小選挙区では不利な小政党も、比例代表で議席を獲得しやすくなり、多様な民意が国会に反映されます。
- 有権者の投票が活きる:小選挙区での票が「死票」になりにくくなります。
批判的な側面(影)
- 民意の軽視:小選挙区で落選したということは、有権者から「不要」と判定されたはず。それが復活するのは民意を無視している、という批判があります。「ゾンビ復活」と揶揄されることも。[2]
- 政党の都合:政党が名簿順位を決めるため、政党の戦略が優先されがちです。
- 有権者の混乱:複雑な仕組みで、特に若い有権者にとって理解しにくいという問題があります。
まとめ:「復活当選」を知ると、選挙がもっと面白くなる!

なるほど!
小選挙区で落選した人が、「あと少しで当選できた」という「惜しさ」で復活当選するわけだ。
光と影があるんだな。

そうです、くるパパ!
そして、この仕組みを知っていると、選挙ニュースを見るときに、こんなことが分かるようになります
- 「あ、この人は小選挙区で落選したけど、惜敗率が高かったから復活当選したんだ」
- 「この政党は小選挙区では弱いけど、比例代表では強いんだな」
- 「政党の名簿順位の決め方って、政党の戦略が反映されているんだ」

こういう視点で選挙を見ると、ニュースが立体的に見えてきますよ!
あわせて読みたい!
参考文献
[1] 毎日新聞「自民公認の裏金候補は43人 比例重複が認められ復活当選も可能に」
[2] 文春オンライン「選挙でよく聞く「比例復活」…復活できる人とできない人のちがいは…?」


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